その名は嵐子の巻
おかん「だんごちゃ~ん!ちょっときて~?」
だんご「うーんいまウチ忙しいから無理~」
おかん「だんごぉッッッッ!!!!!!!!!!!!」
だんご「は、はい、おかあさま、なにかごようでしょうか」
おかん「もうー!この娘は!おかあちゃん呼んでるんやからすぐこなあかんでしょ!」
おかん「今日から新しい売り子の娘雇ったから接客とか教えたって!あんたと同い年の娘やで!」
だんご「え~…なんでウチなん…今日ウチ非番やんか」
おかん「お母ちゃん今から新しい食材取り寄せるのに業者の人らと打ち合わせせなあかんからアンタしかおらんのよ それともおかあちゃんの言うこと聞けへんか?」
だんご「い、いえ、そんなめっそうもない」
おかん「ほなしっかりたのむで!」
だんご「くっそー、今日なんもすることなかったのに…
誰やねん!?新人とかいうのは!しばいたらなあかんな!!」
だんご「ちょっとー!!どこおんのー?返事ぐらいしいやー!」
だんご「んっ!?」
???「あっ!」
???「あーばれちゃった~、せっかく背中すーっとしようおもってたのに~」
だんご「…」
だんご「…新人てあんたか?」
らんこ「はい~ わたしー、嵐山嵐子(あらしやまらんこ)っていいます~ らんこちゃんってよんでください~」
だんご「あっそ」
らんこ「きゃっ、いまからどこいくんですか~?」
だんご「うんうん」
らんこ「その制服うちと同じですね~!何組なんですかあ?」
だんご「うん、そやね」
らんこ「力がすごくつよいですね~!お名前なんていうんですかあ?」
だんご「うんうん、すごい楽しかったね」
だんご「ごめんな~、今日もう店じまいやねん もうお仕事ないから帰ってな~ もうこんでええからね~」
らんこ「え~?そうなんですかあ~?らんこお仕事したかったです~」
だんご「そうなんか~ ほなさいならーばいばいー永遠にばいばいー」
ピシャッ!
…
だんご「あとそれからウチより巨乳で高身長な奴はみんな敵やねん!!しねっ!!!」
ピシャッ!!
らんこ「あう~」
翌日
昼休み
だんご「いっで~~…!あのおばはん強い一発よこしやがって~…!ぐすん…」
るこ「デッケーたんこぶ、お前のおばちゃん怒るとこわいもんなー」
たける「あはは!るこもよく怒られてたよね!」
るこ「うっせ、ばか」
るこ「そんで、昨日新しく入った奴ってどんなの?」
だんご「えーと、身長高くておっぱいがおっきかった」
るこ「お前同性見たらそれしか言えねーのかよ」
たける「あはははは…」
だんご「ぐうううう!!痛い!!めっちゃ痛い!しぬううう!」
???「わ~大変そうですね~、塗り薬塗ってあげますね~」
だんご「あ、あざます!!ぐぅぅぅ…!!」
だんご「…って、お前!!!」
らんこ「えへへ~ きのうはどうもですぅ~」
だんご「なんやの!!なにしにきてん!!!」
らんこ「えへへ~、せっかく出会ったんですからお友達になろうとおもって~ お名前なんていうんですかぁ?」
だんご「いらんわい!!きえろ!!!」
るこ「だんご、団子、味噌団子(みそだんご)っつーの 変わってるだろ?」
らんこ「きゃ~、みそだんごちゃんっていうんですかあ?か~わ~い~い~」
だんご「おまえころすぞ!!!!!」
だんご(あ、あかん…!!こんな変な奴と友達になってもうたらあの馬鹿共にバカにされる…!!)
いよ「なははははは!!!なんやのその田舎くっさいションベン娘はー!!!まあちんちくりんにはちんちくりん同士お似合いやねえ!!おかしおかし!!」
りりあん「いずれあなたにもわかるわ…友の愛から永遠の契りへと変わることに…あなたも私と同じだわ…」
らんこ「あう~、だんごさんなんだか気分を害されたようでごめんなさい~あやまります~」
だんご「あやまりなんかいらんわい!!いなくなれ!!うちのまえからいなくなれえええ!!」
たける「ちょっとだんごちゃん!?さっきからひどいよ!せっかく仲良くしてくれようとしてる人に対してきえろとかいなくなれとか…!」
だんご「やかましい!!ウチはまとわりついてくるタイプは嫌いなんじゃああ!!!」
らんこ「お詫びといってはなんですけどぉ、もしよかったらだんごさんに体の一部が大きくなれる塗り薬をさしあげます~」
だんご「…!」
だんご「…身体の一部が大きくなれる塗り薬とな…?」
らんこ「はい~、らんこのおうちはぁ、代々薬師の家系でぇ、うちの母が今でも珍しい薬を研究していてできた物なんです~」
だんご「ほほう…」
だんご「らんこちゃんごめんなー!!今まで酷いこと言ってきたけどウチは素直になれないだけやねん!ツンデレやねん!!これからもずっと仲良くしよなー!!」
らんこ「きゃー、だんごさんとなかよし~」
だんご「ほな、親友として堂々と使わせてもらうで!!」
らんこ「きゃっ、らんぼうです~」
だんご「ぬうううう!!マッスルマッスル!私のお胸よ…!おおきくなぁれぇぇぇ…!!」
だんご「さあ、結果は…!?」
ボコッ
だんご「あれ」
だんご「ぐうううああああああああ!!!!!頭が…!!頭がぁぁ…!!!!」
たける「キャー!!だんごちゃーん!!」
らんこ「んー、4月13日、被験者名「味噌団子」、結果は失敗と… おかあさんに報告しなくては~」
るこ「お前、最初からこういう目的であいつに接触したろ」
らんこ「はい~団子さんってなんでも生まれつき怪力の特異体質らしいので実験台になってもらいました~」
るこ「悪いやっちゃなぁ…」
らんこ「えへへ~だんごさん、これからもお友達としてよろしくおねがいしますね~」