宇宙人が来た!の巻 前編
すず「ささいさーん!!」
ささい「あ、鈴林さん…」
すず「今日のクラス対抗発表会でささいさんの発表すごかったです!!すずはバカだからわからなかったけど、先生たちみんなほめてたです!ささいさん!すごい!えらい!」
ささい「ああ…そうなんだ…ありがとう…」
ささい「鈴林さん、ごめんなさい!私急いでるから…」
すず「ありゃ」
すず「ささいさんいっちゃいました!うーむ、頭のいい人はみんな急いでるです!すずもがんばろー!」
ささい「鈴林さん!!!!」
すず「わっ!?」
すず「さ、ささいさん!?どうしましたか!?」
ささい「鈴林さん…これから私の言うこと信じてくれる?」
すず「? 信じるって何をですか?」
ささい「お願い聞いて…!誰に言っても信じてくれないの…!」
すず「??」
ささい「今から一ヶ月後に…宇宙人が大量にやってきて…地球を侵略するんだって…!!」
すず「う、うちゅうじん?」
ささい「今はまだ侵略の準備をしている段階で…それが整ったら地球を攻撃するんだって…!!!」
すず「宇宙人…!地球侵略…!!」
すず「すごい!!宇宙人さんってほんとに実在したのですね!!ささいさんすごいです!」
ささい「本当なの信じて!!!私このことを警察とか先生とかに話したんだけど誰も信じてくれないの!!鈴林さん信じて!!私嘘つきじゃないから!!!」
すず「わっわっ、ささいさん!大丈夫ですよ!すずは信じてますよ!落ち着いてください!」
ささい「ねえ鈴林さん…!!私の事頭のおかしい娘だって思ってる??変なこと口走って妄想に侵されてるって思ってる??でも本当のことなの、これは、わたしは、実際に宇宙人から聞いて、わたしは…!本当に!!ねえ!!!!」
すず「さっ、ささいさん…!!乱暴しちゃいやです…!」
ささい「はっ…!ご、ごめんなさい!!私…!」
すず「すずは信じてますよ!それで、その宇宙人さんはどこにいるですか?」
ささい「え、えっとね…私の家… でも家のどこかに隠れてて、姿をみせなくて、えっと…とにかくいつでもあえるわけじゃないの…」
すず「ふむ!」
すず「よし!今日はささいさんのおうちにお泊りしてその宇宙人をやっつけちゃいましょう!!地球侵略なんて許せません!!」
ささい「ほんと!?そんなことできるの!?」
すず「大丈夫です!!るこさんがすずのことバカにしながらいってたけどなんでもすずには“ふじょうりパワー”ってのがあるらしいです!!!それでやっつけます!!」
ささい「だいじょうぶかな…」
その夜
すず「うがー!!宇宙人でてこいー!!!ぶっころしてやるー!!!って、だんごさんならいいそうです!」
ささい「…」
数時間後
すず「zzz…」
ささい「…」
朝
すず「……はえ?」
すず「あっ!!さ、ささいさんごめんなさい…!すず寝てしまいました!!宇宙人さんはどうなりましたか?」
すず「わあっ!」
ささい「鈴林さん…」
すず「も、もしかして寝てないのですか ダメですよ!今日学校あるのに身体に無理なことをしては…」
ささい「私、頭がおかしくなってるのかもね…宇宙人はでてこなかった…私きっと幻覚というか脳の病気にかかってるのかも…ごめんなさい、こんなイカレたことに付きあわせちゃって…」
すず「え??え??」
ささい「鈴林さんごめんなさい!私今日から学校に行かない!!頭がおかしい娘はみんなに迷惑をかけてはダメなの!!鈴林さんこんな私の妄言に付き合ってくれてありがとう!あなたのことは忘れない!!さよなら!!!」
すず「きゃあ!ささいさーーーん!!!」
すず「ああああああ!!!!なんか大変なことになっちゃったあああああ!!!!!!!ささいさんがあああ!!!!すずひとりじゃ無理ですー!!!!誰か助けを呼ばないとぉぉ!!!!あ!!そうだ!!!くろちゃん!!!くろちゃああああああん!!!!」
すず「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!!!!いないぃぃぃぃぃい!!!!!!!!!」
すず「どうしよー!!!とにかく大変です!!だれかあたらないと!!だれかああああ!!!」
???「フッ…困っているようね鈴林さん…私の力でいいなら貸してあげないこともないわ…」
すず「あっ…!!」
やたり「この美少女天才除霊師こと、耶祟が!!鈴林さんのために一肌脱いでもいいのよっ!!!さあ!感謝なさい!!!!」
すず「あ…やたりさんこんにちはです、すずはちょっといそいでます…」
やたり「鈴林さん!!!私では不服なのかしら…??」
すず「いっ、いえ、なんか今回宇宙人さんが絡んでるらしくてそれで今からきゅーとさんか、るこさんか、だんごさんに頼もうかと思って…」
やたり「じゃあ私でいいじゃない…」
すず「で、でも幽霊とかそういうのじゃないからやたりさんには関係ないんじゃ…」
やたり「だからなんなの!?問題ないわ…!!私の手で誰であろうと極楽に逝かせてあげる…!!!」
やたり「別に宇宙人の存在を否定するわけではないけどもしかしたらその娘は悪霊に取り憑かれてそんな戯言をいってるのかもしれないじゃない、少しは考えなさいな」
すず「あっ、なるほど、いわれてみればそうですね」
やたり「それと、万が一宇宙人だった時のことを考えて私にいい考えがあるの…耳を…ごにょごにょ」
すず「むっ!?ふむふむ…」
すず「なるほど!!!そんな手があるのですか!!!やたりさん見かけによらずすごい!!!」
やたり「フフフ…それじゃあ作戦開始しましょうか…」
すず「はい!!!いってきますー!!!!」