宇宙人が来た!の巻 後編
すず「あっ!鍵開いてる!!!ふほーしんにゅうだけどごめんくださーい!!!!」
ささい「きゃあ!?す、鈴林さん…!!」
すず「ささいさんごめんなさい!すずは忘れ物をしてしまいました!!取ったらすぐ帰ります!!!」
ささい「わ、忘れ物…?」
すず「無事見つかりましたー!!不法侵入しつれいしました!!!」
ゴトッ!!
ささい「ひっ…!?」
???「ふふふ…君の勇敢な助っ人はもうこなくなったようだね」
ささい「いや!!こないで!!消えて!!幻覚が…!!私おかしくなってる…!!」
???「幻覚ではないよ それとそうそう、君の家に居候させてもらってるのだからそろそろ自己紹介を済ませておこう 私の名前はデカ星人 前にも言ったようにこの地球の侵略の準備を着々と進められるよう内部工作を行うためにヘモピネティ星系から送られたエージェントなのだ」
ささい「私夢を見てるのよ…こんなことありえない…こんなこと全部嘘で夢だから…」
デカ星人「うそじゃあない、君たち地球人は文明が非常に発達しているのにも関わらず想像力がなさすぎる 自分たちが見たこともない聞いたこともないものに関して信用したがらない 故に、私の存在も幻覚だの妄想だのといって否定してしまう まあだからこそこうやって付け入る隙ができたのだがね」
デカ星人「そう…その方が好都合なのだ 宇宙人が攻めてきた!!こんなことを言ったって信じっこない君たちだ あと一ヶ月、やがて思い知るだろう 自分たちの愚かしさに… 我々の砲火に晒され降伏し、奴隷となる君たちの姿が目に浮かんでくるよ それももうすぐなのだ…はっはっはっは」
???「話は聞きましたよ!!!そんなこたぁ、絶対させません!!!!」
デカ星人「ウッ!?む…!?」
すず「悪のブラックタコ星人さんめ!!!地球の偉い人は信じなくともこのすずはささいさんを信じていますよ!!!!」
ささい「す、鈴林さん…!」
デカ星人「な、なぜ私が今ここいると…!?くっ…!」
やたり「今更姿を消したって遅いわ!!あなたが先程言ったように地球の文明は発達しているのよ…鈴林さんはちょっぴりおバカだから気付けなかったけれどもね」
すず「すずのことばかっていうなー!!!!」
やたり「さっき鈴林さんが忘れ物をとりにいったのを見たはずだけどその時に鈴林さんのスマートフォンをこっそり置いておいたのよ、それを私のスマートフォンにインストールされてる遠隔撮影アプリに鈴林さんのスマートフォンの電話番号を登録して私のスマートフォンから鈴林さんのスマートフォンを通してこの部屋を監視できるようにしたって訳」
デカ星人「ば、馬鹿な…!!それは地球人同士で通話する通信機器ではないのか…!?」
すず「おー!!!やたりさんすごい!!!あたまいい!!!!」
やたり「フッ…!誰がへっぽこだのヘボだのいったか知らないけれど…私ってスゴイのよ!!!」
すず「でもやたりさんなんでそんなアプリ、スマホにいれてるんですか?」
やたり「うっ、うるさいわね…!!そんなの人の好き好きでしょ…!!!」
デカ星人「くっ、こちらヒ=937オDイ…!!応答せよ…!計画は失敗した…!地球人類の文明は我々の想像以上だ…!撤退されたし…!我も脱出準備を進めるなり…!繰り返す…!」
やたり「無駄よ!!笹井さんの家の敷地に結界を張らせてもらったわ!!あなたはもう袋のネズミなのよ…!」
(宇宙人に通用するかどうかわかんないけど…!)
デカ星人「まっまて…!何をする気だ…!!暴力はよせ!!話しあおう!もうこの星に干渉する気はない!!寛大な処遇を…!!」
やたり「フッ…よくみるとあなたとても殴り心地のよい体型をしているわね…私この間さっきのアプリを使っちゃったせいで好きな男の子から逃げられたの…むしゃくしゃしてるから丁度いいわ…!!!」
やたり「たまったウップン、貴様で晴らす~~~!!!悪霊退さ~~~~ん!!!!!!!ユウジくんすきだったのよ~~~~~!!!!!!ばかああああああ!!!!」
デカ星人「うわあああああああ!!!!!!」
デカ星人「う~~ん…」
すず「やったー!!!地球はすくわれたー!!やっちゃーい!!すったほんろー!!!」
ささい「じゃあ…私が見てきたこの宇宙人は…幻覚とかじゃなくて…」
やたり「そう、現実のものよ よかったわね 全て解決したようで…」
すず「ささいさん!!よかったですね!!別にささいさんがおかしくなっちゃったわけじゃないんですよ!!」
ささい「うん…鈴林さん…私なんかのためにありがとう…!ありがとう…!」
やたり「私にもなんか一言いいなさいよ」
すず「よーし!無事解決したのでおうちに帰ります!!明日は早いのだー!!」
すず「あだっ!!!」
すず「なんか見えない壁が張ってある…」
やたり「わっ、すごい この結界、人間にも通用するんだ へえ…」
すず「この結界っていつ解けるんですか…?」
やたり「えー…たしか効能は二日程続いたはず…」
すず「ちょっと!!!学校行けないじゃないですか!!!どうするんですかやたりさん!!!」
やたり「う、うるさいわね!しょうがないじゃない!!知らなかったんだから!霊体ピンポイントだと思ってたのよ!!」
ささい「こ、このこと先生たちに話しても信じてくれるかな…?」
デカ星人「ち、地球人は強い…!」