村雨智奈の世界征服計画の巻

すず「あ、るこさんからメールきてるー」

すず「なになに、「今日面白い映画の公開日なので学校やすむわ、お前もよかったらこいよ」…
がー！！！また学校さぼってるー！！！ふぁっくゆー！！！！ふぁっくゆううー！！！！！！」

すず「もう許せません！！白鳥先生に言ってどうにかしてもらいましょう！！ぷんぷん！！　あっ」

だんご「…」

すず「だんごさん！おはようございますー！！！」

だんご「村雨智奈（むらさめ　ちな）は世界一…　村雨智奈は大天才…ぶつぶつ…」

すず「……？？？」

校内

すず「むむむむ…　これは一体…」

すず「もうそろそろ授業始まりそうなのに誰も居ないです…　教室間違えちゃったかな　それとも今日は休校日？？むむむ」

すず「ハッ！これはもしや、るこさんのように皆で集団サボタージュ…！！皆学校に嫌気が差してどこかでデモ行進してるのでわ…あわわわわ」

ガラガラ…

すず「ん」

つぐめ「…」

すず「あー！！！つぐめちゃーん！！！」

すず「よかったですー！誰もいないから心配してました！つぐめちゃんは学校デモに反対する側なのですね！すずも同意しますー！！！」

つぐめ「…」ゴソゴソ…

すず「…え！？」

すず「つっ、つぐめちゃん！？どうしちゃったんですか！？もしかしてつぐめちゃんはすずのこと嫌いだったんですか！？今ここで積もり積もったウラミを晴らそうと…！！」

つぐめ「…」

シュピッ！！

ピシッ！！

つぐめ「！！」

つぐめ「……！！」

すず「あ、あわわわわ…つぐめちゃん！大丈夫ですか…」

？？？「わわわ、気絶しましたぞ　すごい威力ですなあ　もしかしたらお亡くなりになったんじゃありませんか」

？？？「ばっ…！ばかいうなよ！！軽く投げただけだろ…！！こいつがよわっちいんだよ！！」

すず「あっ、あなたがた…！！」

きゅーと「オッス！すずさんおひさっす！！」

おおま「大体消しゴムくらいあたって気絶とかありえねーだろ…軽く投げただけなんだって…ぶつぶつ…」

すず「きゅーとさん！」

すず「――と、あんただれですか」

きゅーと「そうそうあたしもさっき会ったばっかなんで全然しらねっす　あんただあれ」

おおま「あ！？オレのことしらねーのかよ！！オレは大空大舞！！！超能力者だ！！よく覚えとけ！！！」

すず「ほへー」

きゅーと「珍しく今日は遅刻もしねーで登校してみたらなんか生徒の様子がおかしーんですよね　みんななんかゾンビみたいになっちゃって、んで口開けばなんか女の名前みたいなのつぶやいてそいつが偉いだとか世界一だとか言っちゃってて…」

すず「そういえば今日だんごさんもそんな感じでした！一体皆どうしちゃったんですか…」

おおま「ひょっとして皆変なモン食って頭パーになったんじゃねえか？？」

？？？「そんなおかしな理由じゃないよ　僕が思うにこいつは…」

一同「！」

さんしろう「君らみたいな超能力者による集団催眠だったりして？」

すず「あー！！さんしろうさん！」

さんしろう「ふふ…すずちゃん久し振りだね」

すず「おひさしぶりですー！！」

おおま「お…おい！それってオレたちの仕業だっていいたいのかよ！？」

きゅーと（……男？？）

さんしろう「おっと！早とちりしないで　誰も君ら二人がやったなんて言ってないだろ？それより操られた当の本人に聞いたほうが早いんじゃない？」

すず「あっ！」

つぐめ「…？？」

すず「つ、つぐめちゃん！！大丈夫ですか？」

おおま「なっ！なっ！！いっただろ！！無事だって！！大怪我なんかしてねーだろ！！なっ！！！」

きゅーと「あ…アンタ結構小心者なのね」

別の教室

？？？「ふふふ…いい感じに駒がそろってきたわ…」

？？？「この学校の生徒だけじゃないわ…この地域の老若男女、果ては日本全土、ヨーロッパ…世界全体の人間を跪かせるの…！！」

ちな「そう…！！この超天才エスパーこと村雨　智奈（むらさめ　ちな）の手によってね！！！！」

ちな「でもその前に倒さなければならない障害があるの…それは…！！」

ちな「こいつ！！！楊る子！！！！超天才の私を差し置いて世間から勝手に超A級エスパーだとかいわれてるこのめざわりな女！！！こいつを真っ先に潰すのよ！！！！」

ちな「まあ…相手がなんて言われて言おうとアンタ達がアタシの催眠にかかって兵隊となっている間はアタシは無敵なのよ…！怖いものなんてなにもないんだわ…クククク…」

らんこ「あう～、むらさめちなは世界一～～」

ゴンッ！！！

だんご「ぐっ！！！！」

ちな「！？」

ちな「ちょっ…ちょっと！！！何考えてんのよ！！！！催眠解けちゃうでしょ！！！！！馬鹿じゃないのあんた！！！！！！！」

らんこ「あう～～ごめんなさい～らんこはうっかりものです～　むらさめちなは超天才～　むらさめちなは世界一～～」

らんこ「むらさめちなは宇宙一ー！！むらさめちなにおじぎしろー！！」

ちな（なんなのあいつ…まさか私の催眠にかかってないんじゃ…いや、この超天才の催眠にかからないなんてあり得ないわ…それに、その証拠にホラ！私の事きちんと賛美してるし…）

？？？「話は程々に聞きましたよ！！！！！！」

ちな「！？」

すず「このすず達がいる限り、そんな悪いことさせません！！どやっ！！！」

おおま「てめえの悪巧みもここまでだぜ！！観念しな！」

きゅーと「おやまあ、みんな操られちゃって…」

ちな「あらあら、これはこれは…」

ちな「誰かと思えばなんの役に立ってるかわからないB級以下の屑エスパーさんと校内一の学力を誇る天才児さんじゃない…」

おおま「クッ、クズだとぉ！？てめえ！ぶっとばしてやる！！！」

きゅーと「アタシは別に間違ってないから返す言葉もございませんなあ」

さんしろう「光栄だな、僕のこと知ってるんだ　でもその言い方嫌いだな　虫酸が走るよ」

ちな「まあぶっとばすだなんて…怖いわ！あなたたち！私のことをお守りしなさい！！！」

さんしろう「いつか…！！」

おおま「いっ！？か、かなえ…！お前…」

きゅーと「あぢゃー…どうしましょ、すずセンセ、アタシ喧嘩めっちゃ弱いんスよ…」

すず「うあ～、笹井さん、犬飼さんやめてください～！暴力反対です～！！」

かれん「むらさめちなは大天才…」
ささい「むらさめちなは世界一…」

すず「…！！」

すず「……？」

すず「あ、あれ？？」

きゅーと「あ、すずさん、あそこ…」

ちな「う…」

ちな「後ろからなんて卑怯よ…！！」

かげまる「ご無礼を…」

すず「あー！かげまるさん…！！」

いつか「うーん…！！」

さんしろう「いつか…！いつか、しっかりして！」

かなえ「うう…ここは…頭が痛い…！」

おおま「おいおい、大丈夫かよ！」

かげまる「…」

すず「！」

かれん「う…ん…」

かげまる「かれんさま…お気を確かに…私です…かげまるです…」

すず「わっ、わっ、なんかあのふたり…近いです…！」

きゅーと「を～…なんか…なんだろ…あの人らだけ濃厚っすね！！」

かれん「…ふぇ…？」

かれん「かっ…！かげまるさん！？」

かれん「あっ！あの…その…！この間は失礼な態度をとっちゃって…ごめんなさい…！私…」

かげまる「かれんさま、このかげまる、諦めたつもりは一切ありませんから　いつの日かあの方からあなたを取り上げてみせるつもりです」

かげまる「私の手で…あなたの心を射抜いてみせます…」

かれん「…」

かれん「…！！」

かれん「し、失礼いたします！！！ありがとうございましたあ！！」

らんこ「う～、乙女心というのは複雑ですね～」

きゅーと「あ、あんた無事だったのね」

きゅーと「……ん！？」

かげまる「…」

かれん「きゃ～、こないだはごめんなさい～　らんこはんせいしてますぅ～　もう犬飼さんには手出ししないです～」

かげまる「かれんさまに…危害をくわえないのであれば…もういいです…」

らんこ「あう～、ゆるしてくれるんですか～？でもお顔が怖いです～」

きゅーと「あー…ちょっといいっすかね…」

かげまる「なにか？」

きゅーと「今あのねーちゃんに喧嘩売ろうとしてたでしょ」

かげまる「別に、このかげまる、そのような気はもうございません」

きゅーと「あー…まあいいんですけど…やめといて正解だったっすよ」

かげまる「はあ？」

きゅーと「アタシも超能力者でぇ、あのねーちゃんたまたま透視しちゃったんすよ、そしたら…服の袖とか襟の部分にカミソリがびっしり詰まってたんすよ…」

かげまる「…！！」

きゅーと「あれあのまま胸ぐらでも掴もうものなら大変なことになってましたぜ…　それとあのねーちゃんだけ催眠術も効かなかったみたいだし、あれちょっと普通じゃないっすよ」

だんご「いたたた…」

だんご「なんでタンコブなんかできてんねん…！？誰や！ウチのこと殴ったのは…！？」

ささい「また助けてもらっちゃったね…　鈴林さんありがとう」

つぐめ「…！」

すず「アハッ！すずだけの力じゃないですよ！色んな人が協力してくれました！こうして事件は解決したのです！」

ささい「あ…ところで…私達に催眠術をかけた人って今どこに…？」

すず「え？？そ、そういえばど、どこいっちゃったんでしょ…！！！」

るこ「は～～…つっまんねえ！スタッフロールみたら前作から7割ぐらいスタッフ変わってんじゃん！そら面白くねーよな！普通に学校いっときゃよかったかな…」

ちな「みつけたああああ！！！！」

るこ「あん？」

ちな「通りで校内にいないと思ったら外で油売ってたのね！！！私よ！！！アンタのライバル村雨智奈よ！！勝負しなさい！！！」

るこ「あっそ」

～おまけ～

さんしろう「君達のことならもう調べてあるよ 背の高い彼女が透視能力の持ち主でそこのキミは空を飛んだりできるんだろ？」

おおま「だ、だったら話は早いぜ！真の犯人を見つけ出してオレたちとっちめてやろうぜ！！」

きゅーと「…」

さんしろう「うん？」

きゅーと「おわー！すっげ！女の子じゃん！でもなんか小学生みてーだ！！」

さんしろう「…」

バチンッ！！

さんしろう「さ、直接操られてた御原さんにその真犯人とやらの居場所を聞き出そうか」

きゅーと「ゴメンナサーイ」