ゲテモノ美少女・小岩井何時花!の巻
おとうと「!!」
だんご「コラアアアアア!!!!なんで無視するんじゃこのハゲ!!!ウチを見ろ!!ウチを見ろぉぉぉ!!!!!」
おとうと「大声出すなよ…!なんか勘違いされるだろ!!」
だんご「勘違いってなんやねん!!!!」
だんご「ぶー!失礼しちゃう!大事ないいなずけに対して!でもウチツンデレやから心では許してんねんで!ぷん!」
おとうと「誰もいいなずけなんて決めてないだろ…!
オレのこと好きでもないくせに変なこと言うなよな!」
だんご「こんな冷たい旦那相手にウチはなんて健気なんやろ!」
おとうと「人の話聞けよ…」
おとうと「大体さ、オレと結婚したいのってオレのことこき使って自分は働きもしないで遊んで暮らすつもりだからだろ?」
だんご「な、なっ、なにいうてんの!ウチあんたのこと心から愛してるんやで!」
おとうと「…じゃあオレのフルネーム言ってみろよ ついでに姉ちゃんのも」
だんご「う」
だんご「……」
おとうと「…!」
だんご「カ、カズくぅ~ん!あいしてるぅ~!あとついでにアキコお姉ちゃんもだいすきやでー!!」
おとうと「近寄るなこの暴力女!!!警察に通報するぞ!おまわりさーん!!!」
だんご「こら~~!!ウチ今月ヤバイねん!なんか飯おごれ~~~!!」
おとうと「ほれみろ!!それが本音だろ!!もうオレにたかるなあああ!!!」
だんご「あかん…!ウチもうはしられへん…」
おとうと(ていうか足おっそ!!)
おとうと「まったく!断ったら断ったで乱暴なことしてくるし!!誰かあいつこらしめてくれないかな!!」
おとうと「わっ!」
???「きゃっ!」
おとうと「ゴ、ゴメンナサイ、よそみしてたのものですいません…」
???「わ、私は大丈夫ですよ!」
???「そちらこそおケガはありませんか!?」
おとうと「あ、あ、とくに…ありません、ていうか全然ないです!」
???「本当に大丈夫ですか?痛いところがあったら遠慮なくおっしゃってください」
おとうと「いえ!!全然ピンピンでっす!!!」
???「よかった… なにごともなくって!ごめんなさい、私急ぐので失礼しますね!」
おとうと「ふぁ、ふぁい!!ぼ、ぼくにかまわず失礼しちゃってくだひゃい!!」
???「あっ、そうだ」
いつか「私、小岩井 何時花(こいわい いつか)っていいます!家が洋菓子店なんです!もし機会があればお店にいらっしゃってください!おいしいお茶とケーキを振る舞いますから!」
数日後
おとうと「はあー…いつかさんかぁ~… すてきな人だなあ…ちょっと眉毛ふっといけど…」
おとうと「小岩井洋菓子店だったっけえ…おじゃましに行かないとなあ…今日行っちゃうか~ えへえへ」
だんご「あんのエロガキ~~!!一体だれにたぶらかされたんじゃあ~~!!」
ガッ!
くろ「む!?」
だんご「ちょっとある人を尾行したいんやけど~ おもちろ~い道具貸してんか~」
くろ「いいけど…」
だんご「わーい」
くろ「あとで3000円だよ」
だんご「わ、わかっとるわ!」
おとうと「こ、こんにちあ!!!」
いつか「ああー!この間の!あの時はごめんなさい、急にぶつかっちゃって…」
おとうと「いえ!いつかさんは全然悪く無いです!!むしろこうなれてよかったです!」
いつか「?」
いつか「そうだ!今丁度私のケーキ焼いてるの!よかったら食べていって!お代はタダでいいからね!」
おとうと「ふぁ~い…すっごいいい匂いする…スタイルもだんごと大違いだし…」
だんご「あのスケベ小僧が~~!!あんなゲジゲジ眉毛の何がええねん!!!しかも身長の高い巨乳はアホまみれやねんぞ!!!」
くろ「ヒトの体型と知性の高さに因果性は無いと思う…」
だんご「あるわ!!!!ボケッッ!!!!!!」
くろ「……」
いつか「お待ちどうさま~!いつかのケーキ第一号です!たーんと召し上がれ!」
おとうと「ではえんりょなくいただきま…はがっ!?」
いつか「きゃっ!」
おとうと「だ、だんご!?何しに来たんだよ…!」
だんご「あんたは食わんでいい!!ウチが食うたる!!!」
くろ「あ、だんご、それ食べないほうが…」
だんご「があああああああああっ!!!」
だんご「うっ!?」
おとうと「だんご!?だんごーーー!!!」
いつか「ご、ごめんなさい、私料理始めたのつい最近で慣れてなくって…」
くろ「キミのそのふんわりした香水で気付きにくかったけどさっきからこのケーキ相当凶悪な異臭放ってたよ あ、このスポンジ生物実験で使えそう…」
だんご「…!!」